アメリカの新たな核実験に抗議する!

アメリカの新たな形態の核実験に強く抗議する。

神奈川県原水協は、アメリカ大使館に抗議文を送付。(資料ページ参照)

  米エネルギー省の国家核安全保障局(NNSA)は、「Zマシン」という強力なX線を生み出す装置を使って核爆発に近い状況をつくり、プルトニウムの反応を確認する核兵器の性能実験を2012年7月から12月までの間に3回実施していたことを明らかにしました。このような核爆発を伴わない核実験は、計8回になります。
 神奈川県原水協は、このような核実験強行に、原水爆禁止神奈川県協議会は、3月13日抗議文をアメリカ大使館に送付しました。
 これらの核実験がたとえ爆発を伴わないものであれ、それが今後とも核兵器を維持し、配備し、必要な場合には使用することを前提にしていることは明らかです。このようなことは、オバマ大統領の「核兵器のない世界」の追求とも矛盾し、世界の諸国民の願いにも、包括的核実験禁止条約(CTBT)の精神にも「核兵器のない世界の平和と安全を達成する」との貴政府も賛成した2010年核不拡散条約再検討会議の合意にも反するものです。
  米国政府は、核不拡散を呼びかけているが、他の国には核兵器の放棄を迫りながら、みずからは核実験を継続するその姿勢は、到底、世界の世論を納得させるものではないものであり、ダブルスタンダードと言えるものです。。
 核兵器のない世界の実現は、核兵器を禁止してこそ可能となる。いまや、世界の圧倒的多数の国々が核兵器禁止条約の交渉を求めています。
 私たちは、広島・長崎の被爆者をはじめ、唯一の被爆国の日本国民として、アメリカが、オバマ大統領が自ら表明した「核兵器のない世界を追求する」立場に立ち返り、いっさいの核実験、核開発を放棄し、核兵器全面禁止条約の実現のため誠実に努力することを強く要求します。

 そのためにも、核兵器全面禁止の交渉開始を求める署名運動に全力を尽くす決意です。