2016年1月13日
抗議の要請文
1月11日の米原子力潜水艦シティー・オブ・コーパスクリステイーの横須賀入港に強く抗議する。横須賀は原子力艦船の母港ではない。原子力艦船は、ただちに横須賀港から出て行くこと強く要求する。
米海軍第7艦隊司令官 ジョセフ・アーコイン中将 殿
在日米海軍司令官 マシュ・カーター少将 殿
米海軍横須賀基地司令官 デービット・グレニスター大佐 殿
神奈川県労働組合総連合
新日本婦人の会神奈川県本部
神奈川県商工団体連合会
神奈川県平和委員会
安保廃棄神奈川県統一促進会議
原子力空母の母港化を阻止する三浦半島連絡会
原水爆禁止神奈川県協議会
1月11日午前10時34分、ロサンゼルス級原子力潜水艦シティ・オブ・コーパスクリスティーが横須賀地に入港した。原子力潜水艦の入港は今年1回目、原子力艦船の入港は1回目で、通算916回となった。
現在、横須賀基地には、原子力空母ロナルド・レーガン、原子力潜水艦シティー・オブ・コーパスクリステイーの2隻が滞在し原子炉が3基存在する事態である。
われわれは、この事態に対し強く抗議するとともに、ただちに原子力艦船は、横須賀から出て行くことを要求する。
「戦争はしない」と決めた憲法9条を持つ日本で、戦争のための軍艦が、このように頻繁に入出港を繰り返している。核実験をめぐり朝鮮半島をめぐる情勢が緊迫しているが、6カ国協議など話し合いによる外交の力で事態打開にとって害悪である。横須賀をアメリカの戦争出撃拠点とするものであり、アジア・太平洋の平和と安全にとって大きな害悪でもある。
福島原発事故から4年9ヵ月が過ぎても、なお未だ10万人以上が避難生活を余儀なくされ、放射能被害に苦しめられている。首都圏や横須賀基地を含む三浦半島で巨大地震の発生確率が高まり地震による原子力艦船の原子炉事故の可能性は増大している。米軍は、原子力艦船の「安全神話」を押しつけまともな地震や津波に対する対策を講じようとしていない。このような中で、横須賀に動く原子炉を滞在させている。あらためて巨大地震による原子力艦船の原子炉事故対策について明らかにすることを強く要求する。
米原潜の核兵器搭載、核持ち込みも重大である。核密約によって核兵器が横須賀に持ち込まれていたことはすでに明らかになっている。非核三原則を国是とする日本の港に核兵器を持ち込むことは絶対に認められない。原潜シティー・オブ・コーパスクリスティーが核兵器を積んでいないことを証明すると同時に、核密約はただちに破棄することを要求する。
横須賀基地を戦争の出撃拠点にする原子力艦船の母港はただちに撤回し、原子力潜水艦シティー・オブ・コーパスクリスティーはただちにに出て行くことを強く要求する。
以 上