「神奈川県原爆被災者の会」が結成されてから50年、被災者の会の前身である「神奈川友の会」の発足から60年を迎えました。1月30日、記念式典と祝賀会が行われ、片野憲二理事長、笠木隆事務局長が参加しました。
第1部式典で中村雄子会長は、「被爆から70年、友の会活動から60年、県原爆被災者の会結成から50年が経ち、改めてこの間の活動に感慨を深くします。被爆者はすべて70歳以上になり、平均年齢は80歳を超えました。生きている間に核兵器の廃絶を願っていたが、未だ見通しが立っていません。被団協結成のときの『被爆者を救うとともに全人類を救うために立ち上がる』との決意を胸に、非人道的な核兵器廃絶のために残された時間は少ないが、がんばります。今後もよろしくお願いします」と挨拶されました。
来賓として、神奈川県黒岩祐治知事の挨拶を中村県健康福祉局長が代読し、日本被団協の岩佐幹三代表委員が挨拶しました。式典では、神奈川県原水協と生活協同組合ユーコープ、パルシステム神奈川ゆめコープに感謝状と記念品が授与されました。
この日、全国通し行進者・映画プロデューサー・監督の山口逸郎さんが、記念講演を行いました。また、県原爆被災者の会結成50年を記念して「被爆者からの遺言」が発刊されました。
県内被爆者70人の「遺言集」は、被爆の実相を伝えてくれるだけでなく、私たちが核兵器のない世界実現と平和のために何をしなければならないかを語りかけています。この「遺言」をしっかり受け止めたいと思います。この「被爆者からの遺言」を多くの若い人に読んでもらいたいと思います。
上映された活動スライドは、被災者の会の多岐にわたる粘り強い運動に心からの敬意を強くしました。この運動を、しっかりと受け継いでいきたいと思います。